コロナに負けない留学生-ドブゴポリイ・キリルさん
コロナに負けない留学生-ドブゴポリイ・キリルさん
これから、今日本にいる留学生はコロナが猛威を振るっている中、どういうふうに乗り越えてきたかについて、少し紹介したいと思います。
まずは、コロナが私の留学生活にどんな影響を与えたか、そして、私がどういうふうに克服してきたか紹介します。
とはいっても、実際のところ、私の場合はそんなに影響はなかったかと思います。なぜなら、コロナで一番困るのは何かというと、外に出られないことですよね。友達と遊べないとか、レストランに行けないとか、とにかくみんなで集まることができませんでした。でも、この面で私は、特に困ったことはありませんでした。緊急事態宣言が出されていたとしても、私の生活はまるで変わりはなかったと言っても過言ではないです。買い物といっても二日に一回という生活をしていたんです。
しかし、全然影響がなかったわけでもないです。最初は、あの長い春休みの間、旅行に行く予定でした。ですが、春休みに入った直後、引っ越しで手一杯でした。3月の12日でようやく引っ越しが終わったけれど、その頃にはコロナがもうかなり広まっていました。旅行に行きたいんだけど大丈夫なのかな…」って母に聞いたところ、「寝言は寝て言え」って、「旅行はコロナの状態が安定してからにして」って言われてしまいました。
あともう一つ困ったことがありました。それは、ヴァイオレットエヴァ―ガーデンの映画を見に行けなくなったことです。4月に上映される予定だったのが、コロナの影響で9月まで延期されることになりました。
では、今日本にいる他のロシア人留学生の話を紹介します。
今、京都の大学で留学しているアニャさんの場合、彼女の飛行機の便は3月25日でしたが、その日から2日後に飛行機が飛べなくなったんです。で、彼女によると、あの頃コロナがある程度広まっていたにもかかわらず、とても日本に来たかったんだそうです。それは、とにかく日本はロシアより安全だと察していたみたいです。アニャさんは、京都にマスクがあまりなかったあのころは、たった1つの、友達からもらったマスクを使っていました。お湯につけては乾かし、つけては乾かししていたと言っていました。コロナが彼女の生活に与えた影響といえいば、お寺や嵐山モンキーパークなどの行きたいところが閉まってしまったことですが、その代わりに、その頃あまり人のいない京都を散歩するのがとても気持ちよかったそうです。
次も京都にある大学で留学しているイラさん。彼女の一番の問題は、ZOOMでの授業はなんだか受けにくくて、本当に授業を受けている感じが全くなくて、成績にまで影響が出たそうです。そして、やはり春休みのとき、わたしと同じように旅行に行きたかったけどそれができなくて、途方に暮れていたわけです。それに、友達と遊べなかったのも、とても寂しかったらしいです。あとは、みなさんも同じだと思いますが、あの頃の緊迫感、不安、ニュースはコロナばっかりで、というふうにストレスとかが溜まって困っていたそうです。
最後になりますが、北海道にある大学で留学しているリタさん。彼女の留学生活も大きく変わっていないそうです。コロナの影響といえば、好みのバイト先でバイトできなくなったことぐらいだと言っていました。それについて彼女は「私は日研生だからまだいいけど、奨学金もらってない留学生の方がよっぽどつらい」と言ったんです。まあ賛成です。多くの留学生は、彼女が住んでいる寮に、食べ物をたくさんもらに来てたたようです。それ以外には、みんなと同じように「旅行ができない」と「ニュースはコロナばかりで不安」という悩みを抱えているそうです。でもおかしいと思ったこともあって、一人、二人でも遊びに来るのを控えている友達がいる一方で、スーパーでの行列は前より長くなったことが不思議だと話していました。
ということで、大体、私の周りのみんなの留学生活にはそんなに大きな違いはなかったみたいですね。もうすぐ帰国する予定なんですが、帰れるのかな。とりあえず頑張ります。
(終わり)